地域による医療格差

医療格差という言葉を耳にしたことはあるだろうか。
これは、医療を受ける側や提供する側に生まれる様々な格差を指す言葉だ。地域間による格差や、お金がかかることから高度な治療を受けられる人が限定されてしまう経済格差など、その種類は様々である。

今回は、その中から代表的な医療格差の一つである地域間格差についてご紹介したい。
都心部に医療機関が集中することで生まれる地域間格差がもたらす問題は多岐にわたる。

まず、挙げられるのは、医療レベルの地域差だ。
都心部に最先端の治療技術を持った医療機関が集まることで、その他の地域では最先端の治療を受けることが難しくなる。特に日本人の死因第一位である、がんに関する最先端治療が受けられないことによるリスクは大きい。

また、救急搬送にかかる時間にも地域差が生じている。
救命救急センターは地域の人口に合わせ設置されているため、人口が少ない地域では搬送を終えるまでの時間が他の地域に比べ、長くなりやすい。

では、こういった地域間格差にどう対処するべきだろうか。
個人レベルでできる対策としては、医療機関を利用しなくても良いように健康でいることが挙げられる。当然といえば当然のことだが、健康であれば医療機関を利用する必要もなく、軽い病気であれば医療格差も出にくい。
そのためにも定期的に健康診断を受けることが大切で、これにより健康状態を把握でき、病気に関しても早期発見が期待できる。

また、医療機関や行政においてもドクターヘリや情報通信技術の導入により、医療格差の改善に努めている。

ここれは地域間格差について述べたが、それ以外の格差について言及している医療業界の格差事情も併せて読んでほしい。